フードデリバリー業界では、Foodpanda、Wolt、menuが相次いで日本市場から撤退しました。最大企業のUber Eatsと競争を続けている国内企業が出前館ですが、経営状況も厳しいらしいです。
2026年8月期第3四半期累計では、売上高282.9億円に対して売上原価は281.5億円。売上原価を引いた粗利益は約1.4億円、粗利益率は約0.5%です。広告費や人件費などで営業損失は約63億円まで拡大しました。
この状態から、出前館が生き残るのには、LINE、Yahoo! JAPAN、PayPayと連携して、日本版の生活サービスへ変わることができれば、勝てるだろうと私は踏んでいます。
Uberは料理を運ぶだけの会社ではない
巨大企業Uberが強い理由は、Uber Eatsの注文数が多いからだけではありません。
Uberタクシー、Uber Eats配達、会員サービス、広告などを一つのアカウントと決済手段で利用できるようにしています。
ユーザーはUberで移動し、Uber Eatsを注文し、配達や移動を繰り返す利用者には、有料会員サービスのUber Oneを提案できます。
Uber Oneの会員は3,600万人を超え、移動とデリバリーの両方を利用する会員は、単一サービスの利用者より3倍以上の利益を生むとUberは説明しているらしいです。
つまりUberの強さは、一人の利用者に何度もアプリを使ってもらえることです。
料理の注文だけでは、利用頻度に限界があります。しかし、移動、食品、日用品、買い物まで扱えば、ユーザーを囲い込み出来ます。それがUberの強さ。
出前館にはLINEヤフー、PayPayという最終兵器がある
出前館の大株主はLINEヤフーです。LINEヤフーは、LINE、Yahoo! JAPAN、Yahoo!ショッピング、PayPayがあります。
- LINEユーザーは9000万人
- Yahoo! JAPANアプリが一日2億回開かれてる
- Yahoo!ショッピングには商品と店舗がある
- PayPayには決済機能
- 出前館には加盟店と配達網がある
これらを本格的に連携できれば、利用者をテレビCMや割引クーポンだけで集める必要がなくなります。
出前館に足りないものを、LINEヤフー陣営はすでに持っているのです。
LINEから直接注文できるようにする
出前館を利用するために、専用アプリを探してインストールしてもらう。この時点で利用者はかなり減ります。
LINEから店を見つけ、少ない操作で注文し、PayPayなどで支払う。過去の注文から簡単に再注文や家族や職場での複数注文、配達状況の通知もLINEで完結できれば、大きな割引がなくても使い続ける理由になる、ユーザーを新しく集めるというより、すでにLINEを使っている人を出前館へ送る仕組みです。
これができれば、新規ユーザーを獲得するための広告費を抑えらる、出前館の社長はおそらくこれを想定してるはず、全国でシェア1位になる前でも、特定の地域で継続注文を増やし、利益を残せるようになれば、出前館の価値は変わります。
今まで出前館を使っていなかった人が利用すること、そして一度使った人が繰り返し注文することで、日常的に使うサービスの中で出前館を思い出してもらえることは、強みになり得ます。
出前館が目指すべきなのは、連携したという発表や、一時的な注文数の増加だけではないと思います。大きな割引がなくても再注文され、配達員が効率よく動けて、会社にも利益が残る状態です。
そこまでつながれば、LINE・Yahoo! JAPAN・PayPayとの連携は、単なるキャンペーンを超えた競争力になるはずです。
そして、名前変えた方がいい…おそらく出前の範囲を超えるから。